漢方薬のはなし14 ~シニアのワンちゃん猫さんのお口の健康を守るために~

漢方薬のはなし

獣医師の林です。

この「陽だまりしっぽ通信」では、現在当院で取り入れている「漢方薬」についてお話しています。

前回の話はこちらへ
→ 「漢方薬のはなし13 犬と猫の歯周病について その2

 

今回は、シニア犬・シニア猫のお口の健康についてお話しします。

 

「最近、ごはんを食べるのが少し遅くなった。」
「硬いおやつを食べなくなった。」
「口臭が強くなってきた。」

このような変化は、「年齢のせいかな」と思われることが少なくありません。

しかし、その背景には歯周病やお口の痛みが隠れていることがあります。

 

シニアになると、お口にも変化が現れます

年齢を重ねると、体力や免疫力が少しずつ低下し、歯周病が進行しやすくなります。

また、唾液の分泌やお口の環境も変化し、歯周病菌が増えやすくなることもあります。

歯周病が進むと、

・口臭が強くなる
・歯ぐきから出血する
・ごはんを食べづらそうにする
・食欲が落ちる

などの症状がみられることがあります。

「年齢だから」と思っていた変化が、お口の痛みのサインであることも少なくありません。

 

東洋医学では「老化」は自然な変化と考えます

東洋医学では、年齢を重ねることで体のエネルギー(気)や生命力の源とされる「腎」の働きが少しずつ弱くなる

と考えられています。

そのため、シニア期には免疫力や回復力が低下し、お口の炎症も治りにくくなることがあります。

漢方薬は歯石を取ることはできません。

しかし、

・体力を支える
・免疫バランスを整える
・炎症を繰り返しにくい体づくりを目指す

といった面で、お口の健康をサポートできる可能性があります。

 

「食べること」は元気の源

ワンちゃんや猫さんにとって、「食べること」は毎日の楽しみであり、生きる力そのものです。

お口に痛みがあると食欲が落ち、体力や筋肉量の低下にもつながってしまいます。

だからこそ、シニアになってからも「しっかり食べられるお口」を守ることが、とても大切です。

 

まとめ

シニア犬・シニア猫では、「年齢だから仕方ない」と思っていた変化が、お口のトラブルによるものだったということも少なくありません。

西洋医学による歯科治療を基本としながら、その仔の体質や全身状態に合わせて東洋医学を取り入れることで、より快適なシニア生活につながることがあります。

当院では歯科検診を行っています。

「最近食べ方が変わった。」
「口臭が気になる。」
「シニアになってきたので一度診てもらいたい。」

そんな時は、お気軽にご相談ください。

歯科検診とあわせて、ご希望の方にはその仔に合った漢方薬についてもご提案させていただきます。

大切なご家族が、いつまでも美味しくごはんを食べられるよう、一緒にお口の健康を守っていきましょう。

 

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