犬と猫のお口の健康だより2 ~ 犬・猫の歯石、どのくらい付いたら受診する?~
ベイタウンペットクリニック、獣医師の林です。
愛犬・愛猫のお口を見たときに、
「歯に茶色いものが付いている」
「歯石が少しあるけれど、まだ大丈夫かな?」
と思ったことはありませんか?
今回は、歯石と、その奥に隠れているかもしれないお口のトラブルについてお話しします。
歯石は、お口を見直すきっかけです
歯の表面に付く「歯垢」は、細菌を含んだやわらかい汚れです。
この歯垢が唾液中のミネラルなどによって硬くなったものが「歯石」です。
歯石の表面はざらざらしているため、さらに歯垢が付着しやすくなります。
また、硬くなった歯石は、普段の歯みがきでは取り除けません。
ただし、歯石がどれくらい見えるかだけで、お口の健康状態が分かるわけではありません。
本当に気にしたいのは「歯ぐきの中」
歯周病は、歯垢中の細菌によって歯ぐきなどに炎症が起こり、進行すると歯を支える組織が壊れていく病気です。
見える部分の歯石が少なくても、歯と歯ぐきの境目や、その奥で病気が進んでいることがあります。
反対に、目立つ歯石があっても、その見た目だけで治療内容が決まるわけではありません。歯ぐきの炎症や歯のぐらつきなどを含めて確認することが大切です。
「歯が白く見えること」と「お口が健康であること」は、必ずしも同じではないのです。
こんな変化はありませんか?
- 歯の根元に黄色や茶色の汚れがある
- 歯ぐきが赤い、腫れている
- 以前より口臭が気になる
- 歯みがきや口元を触られることを嫌がる
- 食べ物をこぼす、片側で噛むことが増えた
「ごはんは食べているから大丈夫」と思っていても、お口に違和感や痛みを抱えている場合があります。気になる変化があれば、一度ご相談ください。
歯石が付いていたら、おうちで取ってもよい?
ご家庭で器具を使って歯石を削ることはおすすめしません。
急に動いた際に、お口の中を傷つけてしまうおそれがあります。
また、見える歯石だけを取っても、歯ぐきの中の汚れや病変には対応できません。
歯周病の詳しい評価や治療には、全身麻酔下での検査・処置が必要になることがあります。
年齢や持病、検査結果を踏まえ、その仔に合った方法をご相談します。
まずは「今のお口を知る」ところから
当院の歯科検診では、次の内容を通してお口の状態を確認し、ご家庭でのケアや必要な診療についてご説明しています。
① 口腔内のチェック
② 位相差顕微鏡での細菌の観察
③ キットによる歯周病菌レベルのチェック
④結果のご説明・ケアのご相談
所要時間の目安:20〜30分
若い仔も、シニアの仔も対象です。
ご予約は、ペット手帳の「時間指定予約」、またはお電話で承っています。
おいしく食べて、ずっと元気に
歯石を見つけたときは、お口の健康を見直すチャンスです。
「まだ少ししか付いていないけれど」
「歯みがきができていなくて相談しづらい」
そんな方も、どうぞ気軽にお声がけください。
今のお口の状態を一緒に確認して、その仔とご家族が無理なく続けられるケアを考えていきましょう。
ベイタウンペットクリニック
獣医師 林 大介
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