今話題のSFTS

こんにちは、獣医師の古賀です

猫オーナーの皆様、SFTSの話題がSNSなどでもちきりですね

獣医療業界の中でも ここにきて一気に注意喚起がきました

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ですが現在主に関西、九州で猛威をふるっており

6月には千葉でも感染が確認されました。

先日SFTS感染の猫さんを診察した獣医師が感染して亡くなってしまったニュースは記憶に新しいかと思います

NHKのニュースサイトより

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250613/k10014834291000.html

感染症の対応にあたった獣医師の方に、心よりご冥福をお祈りいたします

 

このSFTSですが

潜伏期間は約6〜14日で、わんちゃんに比べて 猫さんではこのウイルス感染での症状が強く

発熱・嘔吐・下痢・血小板減少などが起こり、重症化すれば呼吸不全や意識障害に至ることも。

(重症化の場合発症から平均3日で亡くなっています)

ヒトより猫さんの致死率が高く、ヒトで最大20%、ネコでは60~70%にものぼります。

(ワンちゃんは致死率40%、軽い症状でおさまる事もあると言われていてその子が感染症を運ぶと指摘している獣医師もいます)

野生動物のアライグマなどが病原体を運んでいるともされ、その野生動物を咬んだダニが

感染を媒介するようです

 

猫さんの感染経路は、ダニに咬まれること

(ヒトはダニに咬まれるほかに、感染動物の体液からも感染します)

 

猫さんのSFTS感染対策としては まず第一に

外に出さない

ヒト(や同居犬など)が家にダニを持ち込まない!

そして

ノミダニ予防を行う

です!

ノミダニ予防については 現在出ている予防薬では、ダニが猫さんを咬むことを完全には防げません

じゃあ意味ないじゃん!と思うかもしれませんが

咬まれる確率が下がるだけで感染確率を減らすことができます

 

今まで「うちの仔は外に出さないからノミダニ予防はいらないかな」

と思っていた方も

是非我が家の愛猫さんのために ノミダニ予防をご検討されてはいかがでしょうか?

3ヶ月予防効果のあるお薬もありますよ うちの猫さんはそれを使っていますよ